前回から間をあけてしまいました。

今日はあれかな。転造機みてみますかね。

これもまたしくみから。

金型その1

転造に使う金型です。2つの金型の間に、ネジになる前の部品(ネジ頭だけできたもの)をはさんでこすり合わせるようにスライドさせると、金型の溝のかたちにねじ山ができるというわけです。

金型その2

左の転がり始めの部分はねじ山の溝以外にタテの溝もあります。これはつるつるの金属棒をうまく転がらせるために、摩擦をふやしているとのこと。

これはタッピンねじの金型で、右へいくほど溝が細く深くなりネジの完成形になっていきます。

金型その3 金型その4 1種タッピンネジ、浅井製作所ページより

左図、中図の金型は右図のような先が細っているタッピンネジ(1種)のものです。ねじの完成に近づくにつれ金型が出っ張ってきて、先端が細ります。

 

 

では転造機のしくみをみてみましょうか。といっても見える範囲でですが。

高速でスライドしているのが金型で、もう片方の金型は固定されています。

右で往復しているのは部品を1個1個供給する部分。

部品は上からレール上に1列になって滑ってくるのですが、外からだと見えないです。

圧造機と同様に、モータの動力は最初にはずみ車に伝わります。

そこから減速した軸にクランクが付いていて、クランクが金型をスライドさせています。

クランクと同じ軸の反対側にカムが付いています。

カムの動きはシーソーのようなアームを介して、供給部分の往復運動になっています。

部品を送り出す部分。ここは独立してモーターを持っています。

中央のドラムの中に部品が入っているようです。右奥の円盤が回って、レールに部品を送り出しています。

ちなみに、隣にあった別タイプの転造機。

型をスライドさせるクランクは同様ですが、部品を供給する動力のとりかたが違うようです。

機械の観察は以上です。

 

 

在庫するネジを少し分けてもらったので紹介します。

バインド頭のタッピンネジ

バインド頭のタッピンネジ。

低頭ねじ

低頭ねじ。

マイナスねじ

マイナスねじ。

マイナスの頭は楕円になりやすく、プラスよりも作りずらいそうです。

マイナスさらねじ

マイナス皿ねじ。

マイナスの皿はヘッダーではできないとのことで、お客さんのほうでマイナス溝を切削することにしたそうな。

星型のねじ

星型なべ頭タッピンねじ。

この形で2mmのものは規格にないとのこと。

六角ボルト

1.4mmアルミ六角ボルト。

縮小モデル用らしいです。このサイズでアルミだと、すぐに山がなめてしまいますね。あ、樹脂にねじこめばいいのか。

分解防止ねじ

一度締めるとはずせないねじ。

オリジナルではなくて一般的なものとのことでしたが、初見でした。

 

 

最後に、浅井さんと少し話しました。

機械設計者と商社が現場についてよく知らないことを憂慮してました。少し変えればコストも安くなったり加工も簡単になるのに、モノの作り方を知らない人間を間に通すと融通が利かなくなるとか。浅井製作所ではネットを介して設計者と直接やりとりして融通の利くものづくりに勤めているそうな。

また、自分から情報を開示していけば、その分自分にも情報が入ってくるとの考えで、こうして工場も全部見せているとのこと。でもお客さんから秘密にしてという要求を受けている工場は多くてなかなか他では見せられるところはないそうです。

自分も機械設計者ですが、やっぱりこの界隈は閉鎖的な感じを受けます。IT界隈のように社外の人とのつながりや情報交換を活発にしないと学んでいけないよなぁと思っています。

だから浅井さんのような考えのところはどんどん増えていってほしいですね。

広告