11月23日、24日にMakerFaireTokyo2014に出展してきました。
今回も、作品の展示とワークショップを行いました。
作品「みんなのミラーボール」
ミラーボールの一つ一つのミラーは当日来場者の方に描いてもらったものです。
顔や☆などたくさん描いてもらい、持って行ったミラーは使い切りました。
とくに子供の反応がよかったので、大きくしたり、色を増やしたり、景色を映したり、今後も続けようかと考えている作品です。
作品「通電試験」
「通電」ボタンを押すと手前の1個の部品が通電試験を嫌がりぶるぶる動き始め、次第に奥の箱に入った部品たちも騒ぎ始めるという作品です。工場で作られる部品1つ1つにも意識というか個性があるんじゃないか、あったらおもしろいなと思って作っている作品群の一つです。工場内で動作試験の最中という風景を切り取りました。
反応が返って来る作品なのでたくさんの人に見てもらえましたが、都度そのストーリーを解説してはじめて面白さが分かってもらえるような状況でした。キャプションを逐一つけてもいいのですが、できれば作品だけでストーリーが伝わるようなものを作りたいなぁと課題が見えて来ました。この作品に使われた部品は実家の工場の旋盤で加工しているので、その工場で撮影してもいいかもです。
この他に展示していた「コハク」は生産中止予定の2SC1815というトランジスタをレジンで固め、コハクに閉じ込められた蟻のようにしたものです。長くたくさんの開発者や電子工作愛好者に使われてきたこのトランジスタも近い将来過去の物になってしまうという表現を見てもらう事で、哀愁だったり労をねぎらう気持ちだったりそれぞれになんとなく感じて欲しいとおもってつくったものです。
MakerFaireTokyoという場なので電子工作界隈の人が多く、2SC1815という名前を出すとたくさんのひとが反応してくれました。近年の値上がりの話や代替品の話なんかもしました。2SA1015も同じくよく使われ、生産中止予定となるトランジスタです。これもならべて化石なんかにしたいなとおもいます。
今回のワークショップはてれねこのリフロー&手芸のワークショップでした。
が、リフローだけで時間が押してしまい、手芸部分は宿題としてしまいました。。
参加の皆様にはご迷惑をおかけしました。すみません。
MakerFaireTokyo自体が親子で来られるイベントを唱っているのもあってか、参加費無料というのもあってか、お子さんの参加がほとんどでした。前回ワークショップした2012やその前のMOMではお子さんの参加はほとんどなかったので来場者層が変わっているのでしょうか。
リフローは皆さんうまくできて、今回振るとてれる基板を持ち帰ってもらえました。
(一部、原因不明で動かない基板があり交換させてもらいました。後ほど原因究明したいです)
ワークショプ後、ブースで作業して作品を完成させてくださった方もいて、お手伝いさせてもらいました。
この他にも、電子割烹 仙臺のブースでベアリングブレスレットをつくるハンズオンも行っていました。
今回、展示作品を中心に準備してきて、反応が得られたのは収穫でした。
何度もボタンを押してくれる子供さんもいて楽しんでもらえたとおもいます。
ワークショップも、リフローという手法を知れて良かった、募集のときからてれねこを気に入ってしまって、できたてれねこをかわいがってくれてるお子さんを見てやっててよかったなぁとおもっています。
ただ、先日映画「maker」を見ていてはっとしたことがあって、ワークショップを始めた頃は、作品を欲しい人には作り方を提示して自分で作ってもらいたい、作り手と消費者を分けたくないと思って活動していたのが、今回の展示ではちょっと忘れていたなぁと思いました。iPhone毛ース欲しいという人に自分で作るという方法を提案してなかったなぁ、展示作品にしても、作るプロセスを表に出してなかったなぁと。
もしまたMakerFaireに参加するときは、ブースを見に来てくれる人、ワークショップに参加してくれる人が次回は出展してもらえるような、ワークショップを開いてくれるような、そんな事を意識して参加したいなと思います。
最後に、ブースに来てくださった皆さん、ワークショップに参加してくださった皆さん、お手伝いしてくれたお友達、Fablab Sendai FLATの皆様、こばやしひでみつにおつきあいいただきありがとうございました。